味の追求だけではなく
店舗で働く「人」の
環境まで考える。
店舗を熟知しているからこそ
できる商品開発。
- 商品開発部
- 大久保 歌寿Kazu Okubo
文学部国文学科卒、1996年入社。5年間の店舗実務及び店長経験を経て、本部へ異動。新店オープン時の実務を指導するインストラクターや人材採用、労務管理などに携わる。2013年に商品開発部へ異動。2016年11月より、現職に携わっている。
モスバーガー事業以外の
新規飲食事業で行う商品開発とは
モスには、モスバーガー事業の他にさまざまな新規飲食事業があります。私はモスバーガーの商品開発を経て、この新規飲食事業の分野で商品開発を行っています。仕事の流れはほぼ共通で、まず季節ごとの新商品リリースに向け、その半年前から企画をスタート。上司、メンバーと話し合い、時には外部のアドバイザーの提案にも耳を傾けながら試作と検証を重ねます。リリース3カ月前には販売部門へのプレゼンテーションを完了させ、OKが出た商品は、つくり方、見栄え、提供方法などについて店舗トレーニングを行います。販売開始後は常に販売状況をチェックし、次の商品を企画するためのヒントや判断材料にしています。
アルバイト時代からずっと
「人」に関わるキャリアを築いてきた
大学入学と同時に初めてのアルバイトをモスで経験しました。店長を含めた社員の方たちが、私を「店舗を運営する仲間」として尊重してくれていることを感じ、「仕事」を通して同じ立場でずっとつながっていたいと思い、入社を志望。入社後は、店舗で社員としてお客さまと接し、店舗運営の実務経験を重ね、一つの店舗を任される店長になりました。店長経験後は、新店のオープンや、繁忙期にある店舗の営業をサポートするインストラクターに。そして、新卒採用の担当として、店舗での経験を後に続く人に伝えられるよう心がけてきました。
店舗で働く人たちのために
商品開発だからこそできることがある
学生時代を含め、「食」に関しての特別な知識やスキルを学んだこともないなかで、なぜ商品開発を担当することになったのか、当初は考えることがありました。新規飲食事業はモスバーガーの歴史に比べればまだまだこれからです。可能性が大きい一方で、改善すべきことも多いと感じています。たとえば、商品をつくり、提供するための環境づくり。食材の安全性を確認することはもちろん、調理工程の見直しをすることで作業の煩雑さを軽減するなど、店舗で働くスタッフの立場になって工夫できることはたくさんあります。「新商品ができました、あとはつくって売ってください」とバトンを渡すより、食事をするお客さまはもちろんのこと、店舗で働くスタッフのことも考えながら商品を開発する方が、これまでの経験を活かすことができます。商品開発を行いながら、店舗で働くスタッフの環境が整うよう考え、新規飲食事業の歴史を築くことがいまの私のやりがいだと感じています。
(※取材当時)